この記事では、ジュニアユースのチーム選びを失敗しないコツについてまとめました。
当たり前ことのようですが、「出来たら、このチームに行ってほしいなぁ」なんて、あなた気持ちを優先していませんか?
親御さんの意見を優先させてしまったために、お子さんがサッカーを辞めてしまった実例を含めてお話しします。
高校生の息子は、強豪ジュニアユースに所属していました。周りのご家庭の実例も含めてお話しします。
※Jリーグ下部組織 のセレクションの記事ではなく、街クラブチーム選びの記事です。
ジュニアユースチーム選びを失敗しないコツ
ジュニアユースチーム選びを失敗しないコツは簡単です。
上記の2つだけです。一つずつ解説します。
体験会に参加する
多くのジュニアユースチームが夏以降に体験会を実施します。
数あるクラブチームの中でも、お子さんが興味のあるチームの体験会に参加することをお勧めします。
本人が全く興味がないチームの体験会に参加するのは、モチベーションが上がらないので、やめておきましょう。
クラブチームの体験会情報は、インスタなどのSNSやホームページで告知されます。
近年、筆者の住む県では強豪高校の下部組織や強豪街クラブチームはセレクションを実施します。
セレクションは実施しないけど、人数制限を設けているチームもあり、定員人数に達し次第募集を締め切ることも。これは、活動場所の広さや、指導者の人数が限られているからです。
体験会には早めに参加することをお勧めしますよ!
セレクションの有無、体験会情報は早めにリサーチしておいた方が良いですね!
体験に行くチームは、実際に通わせることが出来るのか事前に調べましょう!特に費用は大まかに知っておくことが得策です。
子ども自身がチームを決める
我が家の場合ですが、私は息子が提携しているクラブチームか部活のどちらかを、選ぶと思っていました。
提携チームには、何回か体験にも行ってました。
そんな私の思いとは別に息子は、「市外の強豪ジュニアユースの体験会に行ってみたい」と言い出しました。
電話で体験会について問い合わせたところ、「体験会はもう終わっています。」「U13の練習に参加してください。」と、言われました。
人見知りの息子のことなので、一つ年上のクラブ生に混じって練習と聞いたら行かないだろうな、と思いました。
ところが、自分から行きたいと言い出しただけあって、U13(一つ年上)の練習に参加。息子は即決でこのチームに決めました。
子どもに決めさせていいの?ジュニアユースのレベルについていけない、なんてことにならないかしら……
クラブチーム選びも含めて、サッカーをやる、やらないはお子さんの意思に任せましょう!
子どもがジュニアユースチームを決める覚悟
息子が現在の所属チームに決めた一番の理由は「楽しかったから。」です。
息子が練習に参加させてもらっている風景を見学しましたが、その日はひたすら試合をする日でした。
初めて会った一つ年上のクラブ生たちと、めちゃくちゃ楽しそうにサッカーしていましたよ。
レベルが高すぎると子供自身が感じると、楽しいとは思いません。
反対に他のチームの体験に行った息子に感想を聞いたときは、「う~ん……」とか「違和感を感じる。」とか「肌に合わない」感覚を必死に訴えていました。
お母さん
子供のフィーリングで決めちゃっていいの??
実際にクラブチームで活動するのはお子さんです。親御さんではありません。お子さんのフィーリングを大切にしましょう!
我が家では、息子と約束事をして、意思の固さを確認しましたよ!
我が家の約束事は、たった二つ。
約束事は、各ご家庭で話し合って決めることをおすすめします。
何でも自由に決めていい、ではなく子供自身にも覚悟を持ってもらいたい、と考えています。
ジュニアユースチーム選びの失敗談
息子の友人二人のクラブチーム選びが上手くいかなかった実例をご紹介します。
中学生のサッカー進路を選択する上でやってはいけないことは、
お父さん
お父さんはこのチームが良いと思う!
と、親御さんの意見を優先させてしまうことです。
親が移籍を検討
友人A君は小学生年代に所属していたチームのジュニアユースに入りました。
ジュニアは県3位レベル、ジュニアユースは市内であれば強い方のチームです。
A君のお父さんは、A君が中学生になって数か月後に、
お父さん
息子を強豪チームに移籍させる!!
と、言い出し2つの強豪チームのリサーチを始めました。
A君はどちらの強豪チームにも決めきれないうちに、所属チーム内でA君移籍のうわさが流れ、居づらくなり、
最終的にサッカーをやめてしまいました。
小学生時代は県トレセン選手に選ばれるほど、サッカーが上手な選手でした……
子供の意見を尊重しない
友人B君は、息子のジュニアユースのチームメイトでした。
小学生年代は同じ市内で、息子とは別のチーム。B君は、二つのジュニアユースの体験会に参加しました。
その後、B君が息子と同じチームを選んだのは、親御さんの意見でした。
お父さん
お父さんは、こっちのチームが良いと思う!!
と子供を理詰めで納得させたとのこと。
本当は〇〇チームに行きたかったのに!!
反抗期もあってなのか、チームに入会して数か月後にB君はお父さんにそう告げたそうです。しばらくして、B君は退会していきました……
クラブチーム選びが上手くいかなかった…その他にも、中学生がクラブチームを辞める理由はあります。
他の「クラブチームを辞める理由」が気になる方は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
ジュニアユースチーム選びを失敗しないコツまとめ
中学生年代のクラブチーム選びを失敗しないコツは、たったの2つです。
親御さんが、お子さんのサッカー進路を心配する気持ちは、とても良く分かります。私自身もそうでした。
さりげなくジュニア時代の提携チームを勧めていました。家から近いし。仲間もいるし。
中学年代が終わったら高校ではどうするか、大人は先のことが見えるだけについつい口を出したくなってしまうものですよね。
でも、口を出し過ぎたらいけません。サッカーをやるのはお子さん自身であり、あなたではありません。
きつい練習に耐え、仲間とともに三年間を過ごすのは、お子さんです。
家庭の事情でお子さんの意思を100%尊重してあげることが難しい場合は、理由をお子さんに説明してあげましょう。
お子さんの意思全てを、尊重してあげられないかもしれませんが、何が最善なのか親子で話し合うことが大切だと思います。
一人でも多くのお子さんが中学生年代、それ以降もサッカーを続けてくれることを願っています。
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