サッカー推薦で高校進学する人は、入学金や授業料は免除されるの?
高校からお子さんにサッカー推薦のお話をもらったら、次は学費のことが気になりますよね。
この記事では、そんなあなたの疑問に答えます。
2024年にサッカー推薦で入学した息子の高校のスペックはこちらです。
都会の私立強豪高校ではありません。それだけに目安にちょうど良いと思います。
関東・関西地域で強豪であれば、もっとお金はかかるでしょう。
息子が通う高校を目安に考えれば、現実的な金額が見えてきますよ。
ぜひ最後まで読んで、お子さんの進路決定にお役立てください。
ぶっちゃけ想定外の嵐!
高校サッカー推薦入学の学費はいくら?
入学金や授業料は、高校のパンフレットで調べられます。
では実際に、毎月いくらかかるのか?これは入試パンフレットにない情報です。
高等学校等就学支援金制度で、授業料は実質無償化(両親の所得制限あり…)。とはいえ、授業料の他に毎月かかる費用があります。
授業料(33,000円 無償化) | 0円 |
施設費他 | 5,500円 |
生徒会費・同窓会費 | 1,500円 |
後援会費 | 4,000円 |
旅行積立金 | 15,000円 |
合計 | 26,200円 |
入学手続きの冊子で、はじめて明かされた引き落とし金額。
息子の高校では3カ月分ずつ、年4回引き落とされます。
5月に4~6月分が引き落とされた悲劇。納入のタイミングは、毎月引き落としの高校、入学金と4月分を一緒に振り込む高校、など様々です。
入学金とは別に、授業料とその他費用数カ月分は、準備しておいた方が良いですよ。
この他に、電車やバスで通学する場合は交通費がかかります。
ホームページで定期代は調べられますので、チェックしておきましょう。
定期代は、1、3、6カ月から選べますが、長い方が割引が大きいのでお得です。
高校サッカー推薦と特待の違い
推薦入学と特待は同じ意味ととらえられがちですが、その違いを解説します。
サッカーの技能と学力(評定)がある一定以上に達している中学生を、学力試験の免除など入試を緩和して、入学させることを推薦入学といいます。
さらにサッカー推薦で受験する中学生の中で、特に優秀な生徒に対して、入学金や学費などの免除で入学させる制度を、特待制度といいます。
特待制度の待遇は段階があり、優秀で期待されている生徒ほど優遇されます。
これらの一部であったり、全部であったり、高校によっても様々。
息子の高校では、15人程度のサッカー推薦で入学した生徒の内、スーパー特待(奨学金付与)の生徒は2人ほどだそうです。
私立高校初年度の費用
ここからは、息子が通う地方私立高校サッカー部の、初年度費用について解説します。
毎月かかる費用とは別の、初年度だけにかかる費用は以下2つ。
具体的な内訳を解説します。
入学費用
県内の私立高校の入学金は、13万~20万円です。
息子は、サッカー推薦で入学したため入学金の半額が免除。費用面の免除はこれだけでした。
受験料 | 20,000円 |
入学金(180,000円の半額免除) | 90,000円 |
制服(夏・冬)・カバン | 80,000円 |
体操着(2着)屋内・屋外・通学用くつ | 50,000円 |
教科書代 | 43,000円 |
iPad(付属品含む) | 75,000円 |
後援会入会金 | 20,000円 |
諸経費 | 35,000円 |
合計 | 413,000円 |
ちなみに、県内公立高校の入学金は1万円以下、制服代は4万円でした…
サッカー部活ウエア代
入学時にかかるサッカーのウェア代は、まぁ高いですよね。
これはジュニアユース時代に経験済み。のはずでしたが…想定外もありました。
春
トレシャツ・トレパン | 16,260円 |
ピステ上下 | 14,700円 |
ポロシャツ | 5,510円 |
ハーフパンツ | 5,280円 |
練習着ホーム&アウェイ | 7,240円 |
練習試合用ユニフォームホーム&アウェイ | 14,980円 |
サッカーパンツ 2色 | 4,920円 |
ストッキング 2色2足ずつ | 4,320円 |
インナーシャツ・パンツ 2色ずつ | 11,680円 |
バックパック | 6,940円 |
ランニングシューズ | 5,770円 |
Tシャツ | 2,940円 |
パンツ | 2,590円 |
フィジカル強化ウェア | 29,800円 |
合計 | 132,930円 |
フィジカル強化ウェアとは、ベストとアンクルバンドを着用し、ゴムチューブで引っ張ることで筋肉強化するウェアです。これが想定外でした。
今年度から導入します!とか平気で言ってきます…
秋~冬
ウォーマー上下 | 21,250円 |
ミドルダウンコート | 15,080円 |
スウェット上下 | 9,260円 |
合計 | 45,590円 |
スウェット上下は、春の見積りより値上げ、ウォーマー上下(厚手のナイロンジャケット&パンツ)とミドルダウンコートは当初の予定通りでした。
ミドルダウンコートは、登下校でも着るそうなので良かったです。
私立高校サッカー部費用
ここからは、私立高校サッカー部に毎年、または都度かかる費用を解説します。
サッカー推薦の話をもらう時に、サッカー部の監督や顧問の先生と面談します。その際に初年度ウェア代の説明はありましたが、部費・保護者会費については一切説明がなかったです…
想像できなくて、びくびくしてました。
保護者会費と部費
保護者会で初めて明かされた「保護者会費」。
保護者会費 | 80,000円 |
部費 | 20,000円 |
合計 | 100,000円 |
4月半ばに、初めて聞かされたこの金額の納入期日は5/10…
そうです!毎月かかる費用3カ月分の引き落としと同じ5月なのです!
5月は車の税金もあるし大変!
ちなみに保護者会費は、遠征費の一部負担、VEO(録画・生配信)、Knows(運動を数値化するセンサー)、外部コーチ費用などに充てられるようです。
保護者会費と部費の納入時期や、納入回数は各高校によって様々です。
ですが、一括で年度初めに納入なんてパターンもありますよ…
遠征費
遠征費は、都度納入が一般的かと思います。
遠方であれば、それだけ移動バスのガソリン代がかかりますので、上記の金額以上にかかるでしょう。
プリンス・プレミアリーグに参入している高校だと、長期休暇以外にも県外へ一泊なんてざらにあると思います。
長期休暇になれば、数回遠征に行くこともあるでしょう。
Instagramで、夏休み遠征費のアンケートをとってみました。
参考にしてみてください。
補食代
サッカー選手にとって、練習後の食事はとても大切。運動後30分内の栄養補給は欠かせません。
練習後に学食で、食事を摂れる私立高校もあります。
寮生であれば、練習後に寮に戻って食事を摂れます。
学食・寮もない息子の高校では、栄養サポートプログラムなるものに任意で申込み。練習や試合の後にプロテインを飲んでいます。
練習や試合の後の飲む分とは別に、家庭で飲む用プロテイン1袋と、ビタミン剤が支給されます。これが毎月4,000円。
学食の有無に関わらず、何かしらの栄養補給は必要ですので、補食代は考えていた方が良いでしょう。
サッカー推薦のメリットとデメリット
ここまでお読みいただいて、「サッカー推薦といえど、特待じゃないとめっちゃお金かかるじゃん。メリットなくない?」と思われた人もいるでしょう。
サッカー推薦のメリットとデメリットをまとめてみました。
サッカー推薦では、学力テストが免除になることがほとんどです。受験勉強せずに、中学時代の所属チームで卒業まで練習参加できます。
高校サッカー部への練習参加も早いので、サッカーが途切れることはありません。必然的に4月から始まるリーグ戦の、メンバーになりやすいです。
一般入試で入学した選手は、よほど突出していない限り、4月からメンバーになることはありません。
サッカー推薦でアスリートクラスになるのが嫌で、一般受験する選手はメンバー入りしますけどね。
高校サッカー推薦学費まとめ
私立高校は、サッカー推薦と言えど特待生でなければ、お金がかかります。
特待生で入学金や授業料の免除があっても、毎月かかる費用は他にあります。
こんなにお金がかかるのにサッカー推薦で私立高校に行く意味はあるのか、と問われたら迷わず「あります」と答えます。
サッカー推薦で入学しても、必ず特待生になれるわけではありません。
ましてや、必ずレギュラーになれるという保証もありません。
それでも、私立高校のサッカー環境は素晴らしい。これが、入学して半年の我が家の感想です。
サッカー推薦の声がかかる時期や、流れについてはこちらの記事にまとめています。チェックしてみてください。
お子さんにとって納得のいく進路決定になることを願っています。
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