中学生年代でもサッカーを続けるにあたって、「クラブチームか部活か」どちらかを選択することになります。
この重要な決定は、お子さんの成長や将来的な進路にも影響を及ぼすため、慎重に検討する必要があります。
クラブチームには専門的な指導や設備の充実がメリットとして挙げられますが、その一方で費用や移動時間などのデメリットも存在します。
一方、部活は学校生活との両立がしやすいのが魅力ですが、競技レベルや指導内容に限界があることも否めません。
そこで、今回は「クラブチームか部活か」を決める際に押さえておきたい4つのポイントについて詳しく解説します。
現役高校生の息子は、中学生時代街クラブチームに所属していました。
中学校の部活と比べて感じた、メリットとデメリットをお伝えします!
あなたのお子様に最適な環境を見つけるためのヒントを、ぜひ本文でご確認ください。
※この記事で解説している中学校とは公立の中学校をさしています。
クラブチームと部活の比較
クラブチームと部活の比較してまとめました。
部活 | クラブチーム | |
指導者 | 顧問の先生(未経験者有り) 外部コーチ | コーチ |
練習場所 | 狭い 土グラウンド | 広い 人工芝サッカーコート |
平日活動時間 | 16時半ごろ~18時ごろ | 19時ごろ~21時ごろ |
チームメイトの技術の差 | 大 | 小 |
勉強とサッカーの両立 | できる | できる |
費用 | 安い | 高い |
送迎負担 | 試合のみ送迎負担 | 練習・試合ともに送迎負担 |
引退時期 | 6~12月頃 | 10~卒業まで |
それぞれの特徴をふまえた上で解説していきますね。
指導者
中学校の部活の指導者は、顧問の先生です。サッカー指導の経験がない先生が顧問になることもあります。
近年は、外部コーチをつけているサッカー部もあります。
対して、クラブチームの指導者はコーチです。
専門的なサッカー指導を受けたい場合は、クラブチームを選択した方が良いでしょう。
より専門的な指導を受けたい場合は、クラブチームのホームページなどで、コーチが取得している指導者ライセンスもチェックすることをおすすめします。
練習場所
部活かクラブチームか決定する際に、十分な広さの練習場所を確保できているのか、事前にリサーチすることをおすすめします。
公立中学校の部活の場合は、他の部活と同じ時間帯にグラウンドを共有するので、十分な広さで練習できない場合があります。
サッカーの練習場所といえば、グラウンド。クラブチームによっては、自チームの専用コートがあります。
強豪私立高校の下部チームは、高校のグラウンドで練習できますね。
クラブチームであっても、公共施設を借りて練習をしているチームもあるので注意が必要です。
せまい体育館やグラウンドで、大人数で練習している場合もありますので、見学、または体験に行ってみると良いでしょう。
せまい体育館やグラウンドで練習していた選手は「走れない選手」になることもあります!
チームメイト
中学校の部活は、中学生からサッカーを始める選手もいて、選手の技術的なレベルはバラバラです。
その一方で、全学年一緒に練習することで二年生、三年生とも仲良なれるメリットもあります。
クラブチームはセレクションに合格した選手が集まりますので、レベルはほぼ同じくらいと言えます。
そして、サッカーに対する志が高い選手が多いです。当然のことながらレギュラー争いも激しいです。
サッカーと勉強の両立
サッカーと勉強の両立しやすい環境にあるのは、部活の方です。
平日の活動時間が、部活は放課後~18時ごろまでに対して、クラブチームは19時ごろ~21時くらいまでで帰宅が遅くなるからです。
ですが、本人の努力次第で、クラブチームに所属していても勉強はしっかりできます。
クラブチーム出身でも、県立のトップ高校に合格する子もいます。
クラブチームに通いながらサッカーと勉強を両立する方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。チェックしてみてくださいね。
費用
費用が高いのは部活よりクラブチームの方。クラブチームは月謝が1万円前後かかります。
その他、ユニフォーム代や遠征費などの費用が掛かります。
クラブチームの費用がどのくらいかかるか、別の記事にまとめています。どのくらいお金がかかるか気になる人は、チェックしてみてくださいね。
送迎
部活の場合は、平日は放課後に学校で練習するので、送迎は必要無いでしょう。
平日の中体連の大会参加の場合は、学校で借りたバスを利用します。
クラブチームの場合は、送迎用のマイクロバス、公共交通機関、保護者の送迎が必要です。
土日の公式戦や練習試合は、部活でも、クラブチームでも現地集合ですので保護者の送迎が必要です。
出場できる公式戦
クラブチームと部活では、互いに出場できない公式戦があります。
中学校の部活 | クラブチーム | |
全国中学校体育大会 (全中) | 〇 | × (今後は参加可能) |
日本クラブユース サッカー選手権大会 | × | 〇 |
高円宮杯JFA全日本 サッカー選手権大会 | 〇 | 〇 |
高円宮杯JFA サッカーリーグ | 〇 | 〇 |
高円宮杯は、クラブチームでも中学校の部活でも出場できますが、「全中」は部活のみ、「クラブユース選手権」は、クラブチームのみが出場できます。
中学生年代の公式戦については、こちらの記事にまとめています。詳しく知りたい人は、チェックしてみてください。
サッカーで高校進学するならクラブチーム
中学生のサッカー進路を考えるときに、最優先に考えるべきことは子供が望むサッカーのレベルです。
子供が高いレベルを望まないなら、中学校の部活が良いでしょう。保護者の負担も少なくすみます。
子供が本格的にサッカーに打ち込みたい、高いレベルのサッカーをしたいと望むなら、クラブチームをおすすめします。
中学校卒業後の進路にも関わってきます。
息子が通う私立高校に、サッカー推薦で入学した生徒は、ほとんどがクラブチーム出身です。
私立高校のサッカー推薦について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
【クラブチームか部活か】 まとめ
部活とクラブチームどちらにもメリットとデメリットがあります。
メリットとデメリットを踏まえたうえで、部活かクラブチームかを選択するのに重要な4つのポイント について考えてみてくださいね。
部活ではなく、クラブチームを選択する場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
クラブチーム選びで失敗しないコツについてまとめています。
勉強においては、本人の努力次第。クラブチームに所属しながらサッカーと勉強を両立させて、県内トップクラスの公立高校に合格する子もいます。
しかし、サッカーをする環境は本人の努力では、変えられません。
大切な中学生時代の三年間をどのように過ごすのか。親子でじっくり話し合ってみてくださいね。
この時期にボールタッチの感覚と、ドリブル技術を養っておくことで、中学生年代でも輝ける選手になれます。
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